概要
特徴・特色
当院は、日本消化器内視鏡学会認定指導施設に認定を受け、検査・治療は、月曜日から土曜日まで、年間2000件以上行っています。内視鏡ファイバースコープはオリンパス社製3本、富士フイルム社製3本を設置しております。上部内視鏡(胃カメラ)検査は、個人差により嘔吐反射で苦痛を感じることがあります。当院は経鼻内視鏡スコープ(直径5.9mm)極細径を採用することで、嘔吐反射が軽減され、検査中も医師と会話をしながら検査を受けることができます。それでも嘔吐反射が強くでる方は、鎮痛剤を使用し、眠った状態で検査受けることもできます。下部内視鏡(大腸カメラ)検査においても、個人差ではありますが、腸の走行や手術後の癒着により疼痛がでることがあります。いずれも患者さんの身体状態によって鎮痛剤が適応となるか、医師にご相談ください。
なお、地域の医療機関さま向けに上部内視鏡検査の依頼を承っております。詳しくは地域連携室のページをご参照ください。
検査と治療の種類
上部内視鏡検査
上部内視鏡検査(胃カメラ)は、食道・胃・十二指腸へ、鼻または口から内視鏡ファイバースコープを入れて行う検査です。当院の経鼻内視鏡ファイバースコープは、鼻または口のどちらからでも挿入ができるため、当日の体調にあわせて行っていきます。腹痛や胃痛、食欲低下、むかつき、貧血などの症状の原因を調べ、がんの早期発見などの診断をしております。検査の際には、病理組織診断(生検)や、がんの原因とされているピロリ菌の迅速検査を行っております。内視鏡的消化管止血術の治療は、消化器内科医・外科医において対応しております。
下部内視鏡検査
下部内視鏡検査(大腸カメラ)は、肛門から内視鏡ファイバースコープを入れて、大腸全体の観察を行う検査です。大腸の炎症やポリープ・早期がんなどの診断のため、病理組織診断(生検)をなどを行うこともあります。治療においては、ポリープ切除(ポリペクトミー)を1泊入院で行っております。内視鏡的消化管止血術の治療は、消化器内科医・外科医において対応しております。
内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)
特殊な内視鏡ファイバースコープを用いて、口から内視鏡ファイバースコープを挿入し、その先端からカテーテル(細い管)を用いて、胆管や膵管を造影する検査です。治療として、内視鏡的乳頭括約筋切開術を行い、胆石除去や黄疸の治療なども行っています。
件数/スケジュール
担当医スケジュール
曜日 | 午前 | 午後 |
---|---|---|
月曜日 | 水谷卓 | 高安賢太郎 |
火曜日 | 松村寛 | 田川徹平 |
水曜日 | 三浦隆生 | 三浦隆生 |
木曜日 | 永松康夫 | 水谷卓 |
金曜日 | 1・3・5週 高安賢太郎 2・4週 間﨑武郎 |
1・3・5週 永松康夫 2・4週 間﨑武郎 |
土曜日 | 1・2・3・5週 松村寛 4週 尾上雅彦 |
― |
検査・治療件数
(2022年1月~2022年12月)
上部内視鏡検査(経鼻・経口) | 1848件 |
---|---|
大腸内視鏡検査 | 908件 |
生検(上部) | 246件 |
生検(下部) | 136件 |
迅速ウレアーゼテスト | 175件 |
内視鏡的粘膜切除術(ポリペクトミー、EMR) | 158件 |
内視鏡的食道・胃静脈瘤結紮術(EVL) | 6件 |
胃瘻造設術(PEG) | 8件 |
経管栄養カテーテル交換(PEG交換) | 26件 |
小腸内視鏡 | 1件 |
生検(小腸) | 1件 |
内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP) | 42件 |
内視鏡的乳頭括約筋切開術(EST) | 23件 |
内視鏡的胆道ステント留置術(EBS) | 19件 |
内視鏡的膵管ステント留置術(EPS) | 1件 |
内視鏡的胆道結石除去術(砕石・採石) | 26件 |
内視鏡的ファーター乳頭拡張術(EPBD) | 3件 |
内視鏡的消化管止血術 | 8件 |
小腸結腸内視鏡的止血術 | 7件 |
異物除去術 | 10件 |
内視鏡的イレウス管挿入術 | 15件 |
内視鏡的結腸捻転解除術 | 8件 |
消化管ステント留置術 | 12件 |