概要

当科では内科専門医などが中心となって内科疾患全般を診療し、プライマリ・ケアから急性期疾患に至る幅広い診療を行っています。
循環器内科・消化器内科・糖尿病内科の各学会認定の専門医による問診・診察の上、検査(血液検査・生理機能・レントゲン・CT・MRI・内視鏡)などにより診断を確定し、病気の治療を行います。また、外科、整形外科、泌尿器科などで入院中の患者さんが合併症により内科治療を要した場合は、他科の医師や看護師、医療スタッフと共に、連携して治療を行うチーム医療に重点をおいています。

特徴・特色

風邪や腹痛など一般的な内科疾患から、消化器、糖尿病、循環器等の専門医による急性期・慢性期疾患に対応しています。入社・入学のための健康診断をはじめ、江戸川区の熟年健診、インフルエンザワクチン接種、食生活の指導なども行い、予防と治療の両面から地域の方の健康を支える医療を提供いたします。
診察や健診の結果、検査が必要であると判断した場合は、月曜日から土曜日まで毎日、CT・MRI・内視鏡の検査を行っていますので、迅速な診断・治療が可能です。地域の診療所とも連携し、検査のみの外部依頼も受けています。 日本肝臓学会専門医による肝炎外来では、B型肝炎・C型肝炎のご相談を受けています。保険診療での禁煙外来も行っていますのでお問い合わせください。
また、当院は内視鏡学会の認定施設ですので、内視鏡検査では止血術、ポリペクトミー、減黄術も施行しております(減黄術につきましては専門医による治療になりますのでお問合せください)。
当院で対応が難しい疾患については、近隣の病院、各地域の基幹病院、大学病院にご紹介いたします。様々な連携を取りながら患者さんを第一に考えた医療の実践に努めます。

消化器系

大腸ポリープ

病態と症状
大腸の表面である粘膜の一部がイボのように隆起してできたものを大腸ポリープといいます。大きさは数ミリ~3cm程度まであり腫瘍性と非腫瘍性があります。腫瘍性ポリープには大腸がんや腺腫があり、腺腫は数年かけて徐々に大きくなって一部ががん化します。ある程度の大きさになると便に血がまじることもありますが、小さいうちはほとんどが無症状です。大腸がんになる可能性が高いポリープを早期に発見するためには、便潜血検査や大腸内視鏡検査が必要です。腺腫のうちにポリープをとってしまうことで大腸がんを予防することができます。
治療
ある程度の大きさ(5mm以上が目安)の腺腫、がんが疑われるものの一部、出血などの症状があるものは内視鏡を用いた治療となります。原則として2~3日の入院で行います。ポリープにスネアという金属の輪っかをかけて、高周波電流で焼き切ります。切除したポリープは病理検査で良性か悪性か判断をします。悪性であった場合には腫瘍がとり切れているかを判断します。

食道・胃静脈瘤

病態と症状
肝硬変になると肝臓に血液が入りづらくなり、血液の流れが悪くなります。すると、本来肝臓に入るはずの血液が違うルートに入ってしまい、その血管がだんだん太くなり「瘤(こぶ)」ができます。この血管が食道・胃静脈瘤と呼ばれます。
食事の際につかえるような感じを認める場合もありますが、ほとんどが無症状です。瘤が増えて凹凸状態になると少しの刺激でも傷つき、瘤が破裂します。食道・胃静脈瘤が破裂すると吐血を引き起こし、大量出血になると出血性ショックで危険な状態に陥ることがありますので緊急の治療が必要となります。
食道・胃静脈瘤は内視鏡検査やCT検査などで診断します。静脈瘤の状態をみて、出血の危険性が高いと診断された場合は、内視鏡で予防的な治療を行います。
治療
内視鏡を用いた治療法となります。静脈瘤の状態によって適切な治療法を選択します。

内視鏡的静脈瘤硬化療法(EIS):
静脈瘤の内または外に硬化剤を注入し、静脈瘤を固くして破裂しないようにする方法です。放射線透視室の中で、内視鏡を使って静脈瘤に硬化剤を注入します。再発率が低い点で優れています

内視鏡的静脈瘤結紮術(EVL):
内視鏡の先端にOリングと呼ばれる輪ゴムのようなものをつけて、静脈瘤をぎゅっと縛ります。静脈瘤破裂など緊急処置の際に選択されます。副作用のリスクは低いですが、再発し追加治療が必要となる場合もあります。肝臓・腎臓機能の状態がよくない場合は、EISよりもEVLを選択します。

ピロリ菌感染症

病態と症状
ピロリ菌(Helicobacter pylori)は、胃粘膜の表面や胃の粘液の中に生息しています。通常、胃の内部は強い酸性なので病原体が侵入しても殺菌されます。しかし、ピロリ菌は酸に強く、胃の中でも生き残ることができます。ピロリ菌の感染が続くと、胃の粘膜に慢性的な炎症が起こります。さらに、食生活やストレス等の影響が加わると、いくつかの病気を発症します。胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃MALTリンパ腫、胃癌などの消化器疾患や、特発性血小板減少性紫斑病などの消化器以外の疾患を引き起こすこともあります。一部の鉄欠乏性貧血や慢性じんましんにおいてもピロリ菌を除菌することで治療効果が報告されています。その他、糖尿病、心血管疾患、片頭痛、中心性漿液性脈絡膜症も関連が報告されています。
ピロリ菌の検査は、迅速ウレアーゼ試験、培養法、組織鏡検法など上部内視鏡(胃カメラ)を使った検査と、尿素呼気テスト、血清抗ピロリ抗体、便中ピロリ抗原など採血や便検査による検査を行います。必要に応じて、2種類もしくは複数組み合わせることで検査の精度を上げることができます。
治療
ピロリ菌の除菌治療は内服薬で行います。胃酸の分泌を抑える薬と抗生物質を朝晩2回、1週間内服します。その後4週間以降に除菌されたか判定しますが、治療直後は正しい結果がでにくいため、8週間前後で判定することがよりよいとされています。一度で全て除菌されることはなく、8~9割程度です。二度目の除菌を行い、97%程度除菌されます。除菌が成功すれば胃がんの発症リスクはかなり低くなりますが、除菌後も定期的な上部内視鏡検査を受けることが大切です。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍

病態と症状
胃の壁は粘液や粘膜の層で守られていますが、何らかの理由で胃の粘膜に傷がついた後、胃酸などで穴が開き、粘膜の層より深いところまでくぼんでしまった状態を胃潰瘍といいます。十二指腸にできるものが十二指腸潰瘍です。
吐き気や嘔吐、みぞおちの痛みなどの症状があり、潰瘍から出血がある場合には、吐いたものがコーヒー色だったり、黒い便がでたりします。出血が大量であればショック状態に至る可能性もあります。胃潰瘍による痛みは食後に多く、十二指腸潰瘍による痛みは空腹時に多い特徴があります。
潰瘍を増悪させるものとして、精神的ストレスやアルコール、香辛料、解熱鎮痛薬、ヘリコバクターピロリ菌感染、アニサキス虫体の寄生、肉体的侵襲(交通事故や外科的手術など)があり、それらが複合的に関わっていることが多いです。
治療
基本的な治療は、生活習慣の改善と内服治療です。精神的ストレスが大きい場合には安定剤なども併用します。
内服治療は、胃酸の分泌を抑える薬と粘膜を保護する薬を組み合わせて治療を行います。胃潰瘍から出血している場合は、内視鏡を用いて止血します。出血部分をクリップのようなもので挟んで止血する方法(止血クリップ留置)や、無水エタノールを用いて出血部分を固める方法(無水エタノールによる凝固術)、表面を焼くことで止血する方法(アルゴンプラズマによる焼灼術)などで対応します。
ほとんどの胃潰瘍・十二指腸潰瘍は内視鏡処置や内服治療で改善しますが、内視鏡では止血できない場合や、大きな穴があいて腹膜炎を引き起こした場合は、外科手術となることがあります。

肝硬変症

病態と症状
肝臓がさまざまな原因(ウイルス、アルコール、自己免疫性疾患、代謝性疾患など)により、慢性的に炎症して硬くなった状態のことです。
最終的な診断は、肝臓の細胞を少量取り、その組織を検査する肝生検検査を行います。ただし、身体に負担のある検査のため、場合によっては肝生検は行わず血液検査や画像検査で総合的に診断することもあります。
初期症状はほとんどなく、軽い倦怠感やだるさ、疲れやすいといった程度ですが、進行すると吐血や貧血、血の混じった便や黒い便がでる、顔が黄色くなる(黄疸)、お腹に水がたまる、足がむくむ、意識障害(肝性脳症)などの症状がでます。また、高い確率で肝がんを合併するため、定期的な画像検査を行う必要があります。
治療
まずは原因に対して治療します。ウイルスが原因であれば薬剤治療を行います(B型肝炎ウイルスの完全治療はまだ難しいのが現状です)。アルコールが原因であれば断酒、自己免疫性疾患・代謝性疾患が原因の場合は、薬剤治療が基本となります。
次に、肝臓機能を改善するために栄養療法を行います。さらに、合併症や症状に対する治療に分けられます。基本は薬剤治療ですが、治療効果がでないときには手術などの外科的治療を選択することもあります。
初期の肝硬変は治療により硬化を抑えることができますが、進行状態の肝硬変に対する根本的治療は肝臓移植のみです。

※肝炎については肝炎外来も参照ください。

内分泌系

糖尿病

病態と症状
糖尿病とは、インスリンという血糖を下げるホルモンがうまく働かないことによって血糖値が上昇する病気です。軽度の場合は症状はほとんどありませんが、重症になると口が乾く、おしっこが近い、倦怠感、体重減少などの症状がでます。血液検査や尿検査などで診断が可能です。糖尿病の恐ろしさは、重症にならないと自覚症状が出ないことにあります。自覚のないまま放置していると、徐々に動脈硬化を始めとする糖尿病の合併症が進行し、気づいた時には失明、透析、下肢切断等の合併症が避けられない状態になっていることがあります。合併症は早期からの適切なコントロールができれば避けることができます。そのため早めの診断と生活習慣の改善、治療が重要です。
治療
治療は、1型糖尿病と2型糖尿病で分かれます。
1型糖尿病は、インスリンの分泌が低下することによって起こるので、インスリン注射による治療が必須となります。2型糖尿病は、インスリンが効きにくいことで起こるため、食事と運動療法を基本とし、患者さんの状態にあわせて内服薬を使用します。
場合によっては、GLP-1受容体作動薬という注射を用いたり、インスリンを使用する場合もあります。重度の場合は1~2週間程度の入院で血糖のコントロールを行うこともあります。

循環器系

心房細動

病態と症状
心房細動とは不整脈の一種です。
心房は心臓の中にある血液を出し入れする部屋のひとつです。心臓には4つの部屋があります(左心房、右心房、左心室、右心室)。心臓が伸びたり縮んだりして血液が4つの部屋を通り、ポンプのようにして体中に血液を送っています。
心臓の伸び縮みは電気が流れることで起こりますが、何らかの原因でこの電気信号が乱れると、脈が速くなったり、遅くなったり不規則になります。この状態が不整脈です。
大きな原因は加齢ですが、喫煙・過労・ストレスなどの生活習慣によるものや、糖尿病、呼吸器疾患、甲状腺疾患などの合併症として発症するケースもあります。動悸、息切れ、胸の不快感や圧迫感、めまい、意識障害などの症状がでます。心房細動の発作自体が危険なわけではありませんが、心不全・脳梗塞・脳塞栓など命に係わる合併症を引き起こします。
心房細動が続くと血液がよどみ、血栓(血の塊)ができやすくなります。これが心臓の外に運ばれて脳の血管を塞いでしまうと脳に血液(酸素)が送られなくなり、脳梗塞や脳塞栓を起こします。また、心房細動により心室に負担がかかり心室が疲れ果ててしまうと心臓がポンプとして働かなくなり、心不全を起こします。心不全は心臓病の死因の第1位でとても危険です。
心房細動の検査は、血液・心電図・ホルター心電図・レントゲン・心臓超音波などを行います。
ホルター心電図
ホルター心電図
超音波検査
超音波検査
治療
薬剤療法、電気ショック、ペースメーカー、カテーテルによる治療、手術などの治療法があります。
薬剤療法は、薬によって心房細動を止めたり、心拍数を下げたりします。
電気ショックは、全身麻酔をして電気により細動を止める方法です。ペースメーカーは心臓にペースメーカーを植え込み、電気信号のリズムを一定にする治療法です。
カテーテル治療は、カテーテルという細い管を血管に入れ、電気の乱れの原因となる箇所を見つけて、そこを焼灼したり冷凍凝固する方法です。外科手術は、心房を複数個所で切断し、再度つなぎ合わせる治療です。
患者さんの状態により治療の選択肢を提供します。なお、当院で行える治療は薬剤療法となりますので、カテーテルや外科手術等が必要な場合は、適切な病院をご紹介いたします。
日常生活において、塩分・脂質・コレステロールを控えたり、禁煙、減酒など生活習慣を改善することも重要です。どの治療が必要か相談の上、ご自分にあった治療をしていきましょう。

医師スタッフ紹介

院長

椿 浩司
つばき こうじ

専門分野
日本大学卒 医学博士
日本内科学会認定内科認定医
日本消化器病学会認定消化器病専門医
日本消化器内視鏡学会認定内視鏡指導医
日本肝臓学会認定肝臓専門医
日本医師会認定産業医

消化器疾患、肝臓疾患、糖尿病を中心に一般内科の診療を行っております。
副院長

中谷 宏
なかたに ひろし

専門分野
山口大学卒 広島大学大学院修了 医学博士
日本医師会、内科学会、糖尿病学会、糖尿病眼学会臨床アレルギー呼吸器学会、会員
日本医師会認定産業医 スポーツ健康医 

広島大学内科研修医、国立がんセンターレジデント、日本学術振興会特別研究員、厚生技官(医師職)を経て、同愛会病院勤務。
糖尿病予防推進医として、糖尿病を中心に一般内科の診療をいたします。認知症サポート医、リビングウイル受容協力医として、患者さんが自分らしく治療に向き合えるようサポートいたします。お気軽にご相談ください。
副院長

天木 秀一
あまき しゅういち

専門分野
日本大学卒 医学博士
日本内科学会認定内科認定医
日本消化器病学会認定消化器病専門医
日本消化器内視鏡学会認定内視鏡専門医
日本肝臓学会認定肝臓専門医
日本医師会認定産業医

一般内科、消化器疾患、肝臓疾患を中心に外来診療および入院診療を行っております。
副院長

松村 寛
まつむら ひろし

専門分野
日本大学卒 医学博士
日本内科学会認定内科認定医
日本消化器病学会認定消化器病専門医
日本肝臓学会認定肝臓専門医
日本消化器内視鏡学会認定内視鏡専門医
日本糖尿病学会認定糖尿病専門医

専門は消化器・肝臓疾患ですが、一般内科として幅広く対応いたします。

齊藤 民子
さいとう たみこ

専門分野
帝京大学卒
日本大学消化器肝臓内科にて研修。医学博士
日本内科学会認定内科認定医
日本消化器病学会認定消化器病専門医
日本肝臓学会認定肝臓専門医

消化器疾患、肝臓疾患および一般内科を中心に外来診療を行っています。
地域のかかりつけ医としてご相談ください。

永松 康夫
ながまつ やすお

専門分野
日本大学卒

消化器疾患、肝臓疾患および一般内科、内視鏡的治療を中心として入院・外来診療を行っております。

渡邉 聡
わたなべ さとる

専門分野
千葉大学卒 医学博士
日本内科学会認定総合内科専門医
日本循環器学会認定循環器専門医
日本医師会認定産業医

阿部 真久
あべ まさひさ

専門分野
日本大学卒
日本内科学会認定総合内科専門医
日本消化器病学会認定消化器病専門医
日本消化器内視鏡学会認定内視鏡専門医
日本肝臓学会認定肝臓専門医
日本超音波医学会認定超音波専門医

消化器肝臓疾患および一般内科を中心として、入院・外来診療を行っております。

高安 賢太郎
たかやす けんたろう

専門分野
日本大学卒
日本内科学会認定内科認定医
日本消化器病学会認定消化器病専門医
日本超音波学会認定超音波専門医

内科外来と病棟診療のほか、超音波・内視鏡検査を担当いたします。

荒井 秀仁
あらい ひでひと

専門分野
日本大学卒
日本内科学会認定内科認定医
日本糖尿病学会認定糖尿病専門医

三浦 隆生
みうら たかお

専門分野
日本大学卒
日本内科学会認定総合内科専門医
日本消化器病学会認定消化器病専門医
日本消化器内視鏡学会認定内視鏡専門医
日本肝臓学会認定肝臓専門医
日本超音波医学会認定超音波専門医
非常勤

佐藤 秀樹
さとう ひでき

専門分野
消化器内科

交通案内

住所

〒132-0031 東京都江戸川区松島1-42-21


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